2012年09月29日

高森台県有地の活用を提案する市民の会 設立

インターン生との活動も終了しましたので、本日からブログを再開します。

本日は、「高森台県有地の活用を提案する市民の会」の設立総会に参加しました。

この県有地の活用については、今年2月の定例議会にて私も一般質問に取り上げさせていただきました。
また、7月にはこの土地の一部活用について住民説明会が開催されるなど、ほんの少しだけ動きを見せ始めています。

この機を逃すまい!!
と地元のみなさんの思いが、会の設立という形につながりました。

その思いを伝えるべく、会の代表の方の許可をいただき、この会の設立趣意書をご紹介します。

高森台県有地の活用を提案する市民の会 設立趣意書

高度経済成長真っ只中に開発された高蔵寺ニュータウンは、現在、少子高齢化、人口減少が進行しています。
このまま手をこまねいている状態が続けば、近い将来、住人の生活に深刻な事態が予想され、それは周辺地域の人々や春日井市全域の市民生活にとって大きな問題となることが懸念されています。

こうした中、ニュータウン北東部に、長い間放置されてきた県有地(79,200㎡)の一部地域(9,100㎡)に春日井市が高齢者向け福祉施設を建設するという計画が提示され、去る7月18日(水)、東部市民センター大ホールでその説明会が開かれました。
説明会には200名を超える人々が参加し、活発な質問や提案があり、関心の高さを伺い知ることができました。
意見交換の中で、県有地の残りの部分(約70,000㎡)について、現在、愛知県、春日井市とも具体的な利活用計画を持ち合わせていない、ということも明らかになりました。

すでにニュータウン内のほとんどの住宅地は住宅として建設済みで、新しくアイデアを実現する土地の確保も難しい一方、このような広大な可能性を秘めた貴重な県有地が手つかずのまま存在しているという状況が浮き彫りになりました。
県有地の存在がニュータウンにとって、いかに重要であるかを改めて実感するものです。
この大事な県有地の利活用について、今までのような行政主導の進め方ではなく、行政と市民が一体となって、県有地全体のマスタープランを創り上げ、そのマスタープランに沿った「住民の住民による住民のための県有地」が実現できるシステム(仕組み)を提案していく必要があるとの考えに至りました。

このマスタープランの根本理念は、”緑あふれる地域”に、子供からお年寄り、そして障がいをもった人、誰もが生きがいを感じ”気力が湧いてくるような魅力的スペース”の創造にあります。
例えば、世代を超えて気軽に集えるコミュニティスペース、住民の要望を取り入れた諸福祉施設、障がい者の就労支援施設、医療施設、傾斜地を生かした果樹園の森、自立と共助を組み合わせたコーポラティブハウス、地域に開放された教育拠点、住民の協同による諸商業施設など、立地条件を生かした夢のある「共助あふれるまち」の実現を目指す内容を盛り込んでいきたいと考えています。
実現手段についても今までのような利潤追求型民間業者活用だけでなく、一般住民の資金やアイデアを大胆に投入した新しい手法をも視野に入れて考えていきます。

行政と協議しながら、県有地の有効的利活用の実現を目指す活動は、必ずや高蔵寺ニュータウンの再生と共に、周辺に住む人々の暮らしや春日井市全体の発展につながると確信しています。

このような趣旨により、私たちは「高森台県有地の活用を提案する市民の会」を立ち上げました。多くの皆様の参加を期待するものです。
  

Posted by 日比たけまさ at 19:50Comments(0)TrackBack(0)支援者

2012年09月27日

一般質問傍聴(インターン生 比護哲也)

こんにちは!
インターン生の比護です。

本日は愛知県議会の一般質問を傍聴してきました。

一般質問は3日間行われ、1日に7~8人の議員が1人につき30分の持ち時間で質問を行います。
質問の内容は各議員によって全く異なり、防災対策やいじめ問題といった大きなものから議員の地元地域の渋滞対策という地域に特化したものまで様々なものがありました。

先日、私たちも映像を見せていただいたのですが、日比議員は今年2月の定例議会にて「県民幸福度向上に向けて」及び「大規模住宅団地の再生」についての質問を行った際、質問の冒頭である歌のワンフレーズを歌い、その日の知事のツイッターで紹介されるなど、大きな話題を呼んだそうです。

今日は丸一日、議場の傍聴席から7人の議員の一般質問を傍聴しました。
中でも民主党の西川厚志議員が「知事の政治姿勢について」質問した際のやりとりは、いろいろなことを考えさせられるものでした。

西川議員は「震災がれきの受け入れ中止」や「中京都構想」、「日本維新の会」などの知事の一連の政治活動に関して、少し厳しい言葉も織り交ぜつつ質問されたのですが、これに対する知事の回答では「ストーリーを作るのは勝手であるが推測で質問するのではなく、丁寧に調べてから質問した方がいいのではないか?」などといった私からみても冷静さを欠いていると感じるような答弁がありました。

知事の言うように、実際に質問の内容が悪かったかどうかは私にはいまいちわかりませんでしたが、愛知県のリーダーである知事があのような冷静さを欠いた答弁を行うのはどうなのかなということを見ていて感じました。

以前、名城大学の昇先生による「議会のあり方に関する勉強会」を拝聴した際、「議会は話し合いの場であり、熟議を行い、たとえ合意に達しなくとも意見の深化、理解を深めていくことが大切である」というお話がありました。
もちろん、知事は議員ではありませんが議会は口げんかの場でなく、話し合いの場であるということは知事にも共通することであると思います。
当然、話し合いの中で議論が白熱して冷静さを失ってしまうことはあると思いますが、今日のように自らの立場に関することではなく、県民の生活に関わってくることで熱い議論を交わしてほしいなと思います。
  

Posted by 日比たけまさ at 21:12Comments(0)TrackBack(0)支援者

2012年09月21日

王子製紙春日井工場見学(インターン生 比護哲也)

こんにちは!
インターン生の比護です。

本日は高田敏亨春日井市議会議員の御厚意により、王子製紙春日井工場を見学させていただきました。

王子製紙は“ネピア”ブランドで有名なティッシュペーパーやトイレットペーパー、キッチンペーパーなどの家庭用紙や出版・印刷用紙の生産を行っている製紙会社で、春日井工場を含め北海道から九州まで全国に8つの工場を持つ非常に大きな会社です。

また、野球部がとても強豪で都市対抗野球にも毎年出場し、好成績を収めていることでも有名です。
工場の正門に野球部の試合情報を知らせる看板が設置されていて、敷地内には野球部のグラウンドもありました。

敷地内には紙の生産設備のほか、大きな煙突が立っているボイラー、排水処理施設、紙の原料に利用される木材チップや古紙の集積場など、車を利用しなければ回りきれないほど、いろいろな設備がありました。

チップから紙を作る(=抄紙作業)巨大な機械や加工される直前の大きな紙ロールを見学させて頂いた際は、先日見学した碧南火力発電所と同じく何かとても大きなパワーを感じました。

高田議員のお話によると生産設備の大きな機械は、ほとんど全てが全自動で24時間フル稼働しているそうです。
また、従業員数は機械化に伴い減少し、現在では一つの工程エリアに機械の維持・管理を担当する従業員が5~6人ほどしかいないそうです。

このインターンを通して、エネルギー問題について考える機会が数多くあります。
現在、政府では「2030年代には原発をゼロにする」という新エネルギー政策を発表したことにより、様々な意見が飛び交っています。
実際、24時間莫大な電力を使用して大きな生産設備を動かし、経費削減のために少人数で管理をしている工場の現場を見学させて頂く中、国内の多くの工場で同様の操業をしているのだろうと思います。

現状、原発のつくる電力分をカバーするエネルギー源がない中、原発をゼロにして電力が不足する状況になり、計画停電や節電などの影響によって工場を24時間フル稼働させることができない状況に陥ったとしたらどうなるでしょう。
“戦後最大の不況”といわれる現在よりさらに景気が悪化し、機械の維持・管理にかける人数もさらに減少させてまで、原発ゼロにすることが果たして本当に正しい選択なのかと考えると非常に疑問に思います。

テレビや新聞などのマスコミ報道だけの偏った情報だけではなく、実際にこうした現場をみなければ何がベストなのかを判断することは難しいということを改めて感じました。

最後になりましたが、貴重な見学の機会を設けていただいた高田敏亨春日井市議、王子製紙春日井工場の皆様、本当にありがとうございました。  

Posted by 日比たけまさ at 22:19Comments(0)TrackBack(0)支援者

2012年09月18日

中部電力碧南火力発電所見学(インターン生 森永恵美)

こんにちは!インターン生の森永です。
本日は、碧南火力発電所を訪問してきました。
碧南火力発電所は410万kWもの電力を発電している国内最大級の石炭火力発電所であり、また『バイオマス発電』も行っています。

みなさんは『バイオマス発電』という言葉を知っていますか。
『バイオマス』とは現生する生物で構成される産業資源を意味し、碧南火力発電所では、燃料の石炭に木くずを混ぜて発電を行っています。
(これに対し化石燃料は枯渇性資源と呼ばれます。枯渇性資源とは人間の利用速度以上に補給されない天然資源を指します。)

この『バイオマス発電』は「カーボンニュートラル」という考えのもと、今話題の再生可能エネルギーの一つに挙げられます。
木は二酸化炭素を吸って成長します。
間伐などで不要となった材木を木くずにし、その木くずを燃焼し発電をすると、燃焼時に発生する二酸化炭素と成長するまでに木が吸収する二酸化炭素とで二酸化炭素の総量は±0になる。
これが「カーボンニュートラル」という考え方です。

また、燃料を燃やした後に出る『灰』はどのように処理されているのか、私は気になっていました。
碧南火力発電所では、年間約8万トンの灰が出るそうです。
しかし、これらの大量の灰をセメントの材料にしたり、水はけをよくするために土に混ぜたり、埋め立てに使用したりしているそうです。
なんと、約8万トンもの灰を100%有効利用しているのです!
私はこのことを知り、大変驚きました!

以前に日本の燃料自給率についてお話しましたが、今回も燃料について色々学びました。
石油は世界中で富士山7分の1杯分しかなく、その55%が中東にあります。
けれど、ホルムズ海峡閉鎖などの問題から輸入が困難になる可能性があります。
天然ガスについては、価格差に問題があります。
日本はアメリカの4倍、カナダの8倍もの価格でしか天然ガスを輸入できないのです。
それらに比べ石炭は、友好国であるオーストラリアからの輸入が可能であり、資源が豊富なため安価なことから、最も安定している燃料であると言うことが出来ます。

しかし、化石燃料にはいつか限界を迎えます。
これから先何があってもやっていけるように、発電を何かに頼るのではなく、多くの選択肢を持つことが必要であると学びました。
  

Posted by 日比たけまさ at 21:15Comments(0)TrackBack(0)支援者

2012年09月06日

放射線に対する理解(インターン生 森永恵美)

こんにちは、インターン生の森永です。
私達インターン生は時折、事務所で勉強会をさせて頂いております。
今回は私が本日学んだ事の中で最も印象に残った「放射線について」述べたいと思います。

「放射線」は、「身体に大きな影響を与える危険なもの」というイメージが強くあります。
しかし、今こうして地球上で生きている私達は、常に被爆していることを知っていたでしょうか。
私はこの事実に大変驚きました。
宇宙からの放射線、地殻からの放射線を私達はいつも浴びています。
人間の体の外から放射線を受けることを外部被爆といいます。
また、私達が毎日食べたり飲んだりしている、水、野菜などの飲食物からも放射線は出ています。
それを口にしている人間は、体の中からも被爆しているのです。これを内部被爆といいます。

このように、一言で「被爆」といっても、その程度で影響は変わります。
今回私は、今まで放射線の危険性を過剰に認識していたのではないかと考えさせられました。
もちろん、被爆の仕方によって影響は様々ですが、以前の私は、少しでも被爆したら死に至るほど健康に悪いものであると思っていました。
しかし、人間は放射線に対応する能力を持っており、多少の被爆であれば、健康にあまり影響を与えないのです。

「被爆すると癌になる」というイメージを持っている方も少なくはないと思います。
確かに、放射線を浴びることで癌になる確率は少なからず上がるといわれています。
しかし実際に、チェルノブイリ原子力発電所事故に関連して癌を発症した方は、私が思っていた以上に少なく(そもそもチェルノブイリと福島では事故の規模が全く違いますし、チェルノブイリの反省を活かして多くの対応もとられています)、多くの人たちは乱れた生活習慣が健康に影響を与えたと考えられています。
何より「被爆」に対する過剰な心配によるストレスが、人々の健康を大きく左右しています。

現在、「放射線」について多くの情報が流れています。
誇張して報じられ、必要以上に放射線を警戒してはいないでしょうか。
気にかけることはとても大切ですが、心配しすぎも良くないのだと学びました。  

Posted by 日比たけまさ at 22:16Comments(0)TrackBack(0)支援者

2012年09月03日

障害者支援の在り方(インターン生 比護哲也)

こんにちは!
インターン生の比護です。

本日は、北名古屋市及び西春日井郡選出の安藤としき愛知県議会議員の事務所を訪問し、お話を伺う機会をいただきました。

その中で障害者支援に関する話が非常に印象に残りました。

安藤議員は
「視覚障害者の方のために作られた歩道の点字ブロックは、横断歩道の前まで導き直前で止まる場所を教えてくれる一方、なぜ肝心の横断歩道ではエスコートしていないのか。

交差点によっては音で知らせてくれる装置が設置されているところもあるが、国道のような大きな道路の横断歩道では不十分である。
勝手な部分で線引きをしてしまっていることはおかしいのではないか。

線引きという点でいえば、こうした補助設備に対する考え方も改めなければならない。
例えば、普段、駅のホームの危険な位置を確認する際、私たちも何げなく点字ブロックを使っている。
健常者といわれる方々でも、老若男女、人それぞれ千差万別であり、こうした設備を大いに利用している。

健常者と障害者という線引きをするのではなく、健常者も共に利用するという考えをしていくべきではないか。」
と話してくださいました。

私はこの話を聞くまで、横断歩道上に点字ブロックがあるかどうかについて全く考えたことがありませんでした。

いつの間にか“点字ブロックを設置する”という事業が
「障害者のために設置してあげている」という上から目線の、健常者の自己満足のためのものになってしまっていたのかもしれません。

確かに障害者の方に配慮はしなければいけませんが、安藤議員のおっしゃるような考えで、おかしな特別扱いをすることのないようにしなければいけない。
このことは障害者支援において決して簡単なことではありませんが、絶対に間違ってはいけないことであると思います。

このブログを書いている中、偶然、「五体不満足」で有名な乙武洋匡さんが出演されているニュース番組を見ました。
乙武さんは現在、ロンドンで行われているパラリンピックについて
「将来的にパラリンピックはなくなればいい。オリンピックと統合してやるようになればいい。」と発言されていました。
まさに”おかしな特別扱いをするべきではない”という話につながるなあと思いました。

乙武さんのおっしゃったパラリンピックがなくなり、オリンピックに健常者も障害者も共に出場することが当たり前というような社会が実現するよう、行政だけでなく、私たちもできることに取り組んでいかなければいけないと強く感じました。
  

Posted by 日比たけまさ at 23:55Comments(0)TrackBack(0)支援者
プロフィール
日比たけまさ
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走ることは嫌いではありません。何事も「ひび挑戦!」で走りつづけます。
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