2012年01月17日

知の拠点

産業労働委員会の県内調査で「あいち産業科学技術総合センター」を訪問しました。

この組織は、産学行政連携の共同研究や企業の製品化に向けた研究開発等を支援するため、従来からある「産業技術研究所」6センター(8月22日ブログ参照)を統合する形で、今月スタートしたものです。

その本部機能が来月14日、万博会場跡地に新たにオープンするため施設を見学しました。

この施設は「知の拠点」と呼ばれ、「先導的中核施設」と「中部シンクロトロン光利用施設」という2つの柱を中心とした次世代モノづくりの拠点として広く活用されることになります。

先導的中核施設とは、大学等で行われている基礎研究と企業が行う製品化・事業化との橋渡しをする研究施設で、あらかじめ重点研究プロジェクトを定め、そこに大学、公的研究機関、企業等が集まり、研究開発に取り組んでもらうというものです。

もちろん様々な高度計測分析機器を備え、環境は十二分にそろっている施設です。

現在用意されている重点研究プロジェクトは
・低環境負荷型次世代ナノ・マイクロ加工技術開発プロジェクト
・食の安心・安全技術開発プロジェクト
・超早期診断技術開発プロジェクト  です。

もう一つの「中部シンクロトロン光利用施設」は、先日訪問した兵庫県佐用郡佐用町にある大型放射光施設「Spring-8」の小型版(12月19日ブログ参照)で、放射光と呼ばれる非常に明るい光を使って、原子レベルの微細な構造や動きを観察することができるスーパー顕微鏡です。

知の拠点は研究施設として申し分のない環境が整っています。
あとは、いかにこの施設を利用して次世代産業を掘り起こすか!!

そのためには、一人でも多くの人にこの施設を知ってもらうことが重要であり、県の力強い広報活動をお願いするとともに、私たちも様々な企業や施設に呼びかけを行っていくことが大切です。


Posted by 日比たけまさ at 21:16│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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