2012年10月04日

文教委員会

本日は文教委員会が開催され、私は「中学校、高等学校におけるキャリア教育」および「小中学校における運動部活動」について質問をしました。

キャリア教育という言葉は少し聞き慣れない言葉かと思います。
一言でいうと「児童、生徒一人ひとりの勤労観,職業観を育てる教育」です。

今、若者の雇用問題は大変深刻です。
内閣府は今年3月に「高校卒の3人に2人、大学卒の2人に1人が円滑な雇用が出来ていない(※)」という調査結果を発表しました。
この背景には、景気の低迷による非正規労働者の増加がありますが、若者の就業意識にも問題があります。
「雇用のミスマッチ」、すなわち求人と求職のニーズが一致していないのです。
例えば、大学卒と中小企業のミスマッチを取り上げると、従業員規模1,000人以上の企業の有効求人倍率は0.65と求職者が圧倒的に多く、就職が困難である一方、1,000人未満規模では1.86と逆に欲しい人材が圧倒的に不足しているという状況です。
この状況は高校卒にも当てはまると言われています。
“いざ就職”という直前のタイミングになって初めて自分の将来を意識するため、準備が足りていないのです。

そこで、キャリア教育の現状と今後の方向性について質問しました。

県からは、中学校における「職場体験学習」では、「職場体験を通して、子どもたちが将来の生き方について真剣に考え、働くことや学ぶことへの意欲が向上すること」をねらいとして、昨年度、98%以上の学校が3日以上の体験活動を実施した。
また、先生たちもキャリア教育=「生き方指導」という意識が浸透している。
という回答を得ることができました。

その一方で、高等学校における「インターンシップ」は平成22年度から全ての全日制県立高等学校でキャリア教育を実施するよう指導しているが、実施人数は全生徒の約2割であり、特に大学等への進学希望者の多い普通科では、現状としてインターンシップの実施人数が少なく、また、業種にも偏りがあるのが実態である。
そこで、キャリア教育推進に向けては、教員の意識を高めるべく平成20年度から各種の会合や研修会「キャリア教育推進
を開催するとともに、昨年度から「あいち夢はぐくみサポーター制度」を開設し、インターンシップや社会人講師の派遣に協力いただける企業(現在は70社程)を登録していただいており、今後も登録数の拡大を図っていく。
といった回答を得ました。

この夏、私は3人の大学生をインターン生として受け入れました。
彼らとの会話を通じて、また自身の就職活動を振り返ってみても、いかに早い段階から、自分を見つめることや自分の進路に興味を持つきっかけを「教育として提供できるか」がとても大切であると感じています。
キャリア教育、特に高等学校のインターンシップ活動をより充実するよう最後に要望しました。

※:学校から雇用へ円滑に接続できなかった若年者とは、3年以内の早期離職、無業・一時的な仕事に就いた者、中途退学者を合計した若年者を指します。


Posted by 日比たけまさ at 22:17│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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