2013年01月21日

養護学校の過大化について

本日は文教委員会の県内調査として、県立佐屋高等学校、県立佐織養護学校、稲沢市に建設中の新設養護学校を視察しました。

今、愛知県では知的障害養護学校の過大化による教室不足が深刻な問題となっています。
この大きな要因は特別支援教育の対象児童生徒数の増大です。
全国的には平成14 年度から23 年度 の10年間に、特別支援学校在籍者が約34%増加したといわれています。

以前は、障がい者に対する社会の取り組みとして「社会が障がい者を支援し支えていく」という考え方を示していましたが、現在では障がい者の自主性を尊重し「個別のケースに応じた双方向的な支援を行う」という考えに変化しています。
こうした変化により、従来は健常者として扱われてきた軽度の知的障害者が顕在化してきたことが増加の原因であると見られています。

さて、話を愛知県の養護学校の実態に戻します。
現在、児童生徒数400 人以上の養護学校が全国で11 校あるのですが、なんと半分以上の6 校が愛知県にあり、これらの学校では通常の教室を間仕切りして半分あるいは三分割したり、作業室や食堂を無理やり教室にしています。
また、子どもたちは通常スクールバスで登下校するのですが、片道1時間以上バスに乗っている子どももたくさんいます。

今回、県では稲沢市に新設の養護学校を設立し、佐織養護学校の一部と隣接する一宮東養護学校の一部の子どもたちの学区を変更することで、過大化解消を図る予定です。

しかしながら、まだ県内にはこうした学校が多数あります。
私の地元にある春日台養護学校もそのひとつで校内の狭隘化、老朽化は見るに堪えません。

これまでもこの問題について文教委員会で発言してまいりましたが、今後も継続的に訴えていかなければなりません。


Posted by 日比たけまさ at 22:10│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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