2012年01月26日

教育文化・福祉対策特別委員会調査

教育文化・福祉対策特別委員会の調査で、介護老人保健施設(ハビリス一ツ木 刈谷市)および児童養護施設(オリーブ 碧南市)を見学しました。

ハビリス一ツ木の特徴は「在宅復帰率が高い」という点です。

在宅復帰率は66.7%であり、全国平均の復帰率(31%)を大きく上回っております。
介護老人保健施設の基本方針は居宅における生活の復帰を目指すものであり(※)、ハビリス一ツ木ではこの方針に則り
「良質なケアと生活リハビリを提供し、すみやかな在宅復帰を推進する」
という理念が全職員(医師、医療技術員、看護師・介護福祉士、事務員)にしっかり浸透し、かつリハビリを充実させるため、基準以上の理学・作業療法士を在籍させていることが高い在宅復帰率に繋がっているとのことでした。

「在宅復帰率が高い」ということはそれだけ空きベッドのリスクが高くなり、かつ入居者が入れ替わる都度、職員の繁忙度は増す。
すなわち「在宅復帰率が高いほど経営が大変」とも言えます。

ちょうど本日の朝刊に、4月に介護報酬の改定が行われ、在宅復帰率の高い施設に対する報酬単価が上がるという記事が載っておりました。
期待したいと思います。

一方の児童養護施設「オリーブ」は、昨年4月にオープンしたばかりの施設です。

児童養護施設とは、保護者のない児童、虐待されている児童、環境上養護を要する児童を入所させて養護する等、自立のための援助を行うことを目的とする施設です。
(もちろん家庭環境が整って家族のもとに戻ることが一番で、こうしたケースが多くあります)

オリーブでは現在47名の児童が入所しており(内訳は約4分の1が養育困難、4分の3が虐待)、施設では子どもたちの気持ちを尊重しながら、自立に向けた基本生活の支援に細心の注意を払っていることがわかりました。

こうした施設の存在はまだ多くの方に知られていないと思います。
私たちの役目として、施設がしっかり運営できるようサポートするとともに一人でも多くの方に知っていただけるよう伝えていかなければならないと強く感じました。

※:「介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」(平成11年3月31日厚生省令第40号)


Posted by 日比たけまさ at 17:53│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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