2012年04月16日

ベトナム視察2日目

午前中は、トヨタモーターベトナムを訪問しました。

1995年に設立した工場では、カムリ、ヴィオス(ヴィッツに近い)、アルティス(カローラ)等を生産しており、安価な人件費を最大限生かすため機械化をほとんどせず、トヨタの中でも「昔ながらの工場」を継続しているそうです。

昨日も記載したとおり、ベトナムはバイク社会です。
数百万台というバイク市場に比べ、自動車市場は年間11万台。
並行輸入車を含めても20万台といった規模の中、ベトナム政府は自動車市場の拡大にあまり積極的でない様子で、高額の税に加え、交通インフラの整備も進んでいないのが現状のようです。
こうした中、トヨタはベトナム国内シェアのトップに位置していますが、近年韓国KIAが台数を伸ばしているそうです。

また、現在はベトナム国内での部品調達率がかなり低く、タイなど周辺国から部品を調達している一方、ASEANに後発加盟したベトナムは、2018年には自動車の関税が完全に撤廃されることから、今後、価格競争力をどのようにつけていくかが課題とのことでした。

工場内は多くの従業員が作業に従事していました。
機械化をせず労働集約型の作業を行うにあたり、「いかに人為的ミスをなくすか」を最重点項目においているとのことで、ベトナム人に対するトヨタ式4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底を図っているとのことでした。
また、ベトナム人の特徴として「手先が器用」なことが挙げられ、従業員自身が作業効率化につながる様々な器具の製作や工夫を施し、トヨタ式「カイゼン」が定着しているようでした。

ハノイ市街に戻ってからは、「愛知県とベトナム社会主義共和国との経緯交流会」に参加しました。
ベトナム計画投資省ダン副大臣からは、ベトナムの経済情勢として、ここ数年GDP成長率が6~7%で成長している中、海外直接投資額の1位が日本であること、愛知県との「経済交流に関する覚書」により、ここ3年で愛知県からベトナムへの進出企業が約2倍(58社から107社)になったことが紹介され、さらなる企業交流が進むことを望むとの挨拶がありました。


Posted by 日比たけまさ at 23:38│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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