2012年06月20日

6月定例議会 代表質問(災害廃棄物の受入れについて)

本日の代表質問において民主党愛知県議員団からは、

長江正成 総務会長(瀬戸市選出 2期)が県政全般にわたり様々な質問をしました。

中でも災害廃棄物の受入れに関する質疑は、今議会の大きな話題となっていることから、本日はその概略を記します。

この問題について、私たち民主党愛知県議員団は、

被災地の一日も早い復興のため、
災害廃棄物の受入れと処理に関する現在の状況と処理の仕方等を丁寧に県民のみなさまと市町村に説明する。
風評被害が起きないよう科学的根拠を示しながら理解と協力を得る。
ことを知事や県に提言していきたいというスタンスで臨んでいます。

その立場から主に以下の3点
①仮置場、焼却施設、最終処分場の新設費用を、国が負担しないという方針を出している中で、知事がどのように進めるつもりなのか。

②被災地の状況が刻々と変化する中、県の受入れ計画について見直しを視野に入れているのか。

③試験焼却は本格焼却を前提に行うべきで、市町村に本格焼却を求めていくつもりか。
を質問しました。

これに対し知事は
①国の支援の考え方は「既存施設の活用を前提」としていることから、新たに施設を設置するという点の調整は確定していない。
しかし、政府からの要請では「広域処理に必要な経費も含め国が全面的に支援する」とされており、県の取組はまさに広域処理のための取組であることから、今回の経費は全額国から措置されるものと考えている。

②被災地の可燃物の量が当初の見込みより大幅減となり、中長期的な処理見通しが立ちつつある。
一方、今から県が焼却炉を設置するには一定の時間がかかり、稼働時にはその必要性が薄れている可能性も考えられるため、設置しないという方向で検討を進めていきたい。

③今回予算計上している試験焼却は、実際に「焼却というプロセス」を通じて具体的な放射線量等を数値で示し、被災地から受入れる災害廃棄物が何ら問題なく安全で安心できるものであることを理解いただくための取組で、その後の本格的な受入れを前提にしていない。
ただ、この試験焼却が契機となり、本格的な受入れが進むことになれば非常にありがたい。

と答弁しました。

しかしながら、私は、
①について、国の望んでいる形と異なる方法で進めることへの懸念(=現在は県費で調査を進めています)
②について、3月に知事が受入れを表明した時点から概ねわかっていた
③について、県民のみなさまおよび市町村への説明がつかない

と思います。

この問題については今回の質問に先立ち、これまでも県議団として県当局に話をしてきました。
しかしながら、明確な回答がないまま本日まできております。

私たちのスタンスは冒頭のとおり、県民のみなさまの安全、安心を大前提に災害廃棄物の受入れを考えたいと思っており、この件に関して、知事を始め県の取組を支えたい気持ちがあります。

一方で、この問題に対する知事および県の進め方には不信を抱かざるを得ません。

災害廃棄物の処理なくして被災地の復興は進みません。

前に議論が進むよう県議団一同、頑張っていきたいと思います。


Posted by 日比たけまさ at 22:15│Comments(0)TrackBack(0)支援者

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