2012年04月23日
児童自立支援施設と情緒障害児短期治療施設
本日は有志議員とともに、春日井市にある児童自立支援施設「愛知学園」および半田市にある情緒障害児短期治療施設「愛厚ならわ学園」を視察しました。
以前、1月に教育文化・福祉対策特別委員会の視察で児童養護施設「オリーブ」を視察しました。(1月26日ブログ参照)
今回も、みなさまには少しなじみのない施設かと思いますが、紹介をさせていただきたいと思います。
始めに、児童自立支援施設とは「不良行為をなした(またはなすおそれのある)児童、家庭環境その他の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、必要な指導を行い、自立を支援する施設」です。
この施設は、施設の重要性や特殊性から、各都道府県(指定都市)に必ず設置しなければならない公立の施設で、現在国立2、都道府県50、指定都市4の計58施設があります。
(愛知県には愛知学園と名古屋市の玉野川学園があります)
愛知学園には現在中学生および中学卒業生の30人の児童が入園しており、学科指導、生活指導、作業指導を通じて、自立を目指しています。
平成9年の児童福祉法の改正により、入所児童を就学させることが義務づけられましたが、現在、愛知学園では学校教育が未導入であり、大きな課題となっています。
(現在は教員経験者の嘱託員を配置し、新学習要領に基づく教育課程を編成して学校教育に準じた学科指導を実施)
一方、情緒障害児短期治療施設とは「軽度の情緒障害児を短期間入園させ、臨床心理学的治療、生活指導、学習指導等を通じて情緒障害の治療を行う施設」です。
現在、小学生および中学生45人の児童が入園し、こちらは、半田市立の小学校、中学校の分校として学校基本法に基づく義務教育を受けております。
両施設を訪問して感じたことを数点記載させていただきます。
まず、子どもたちは本当に一生懸命、学園で生活しています。
入園に至った経緯はそれぞれかと思いますが、自ら望んでこのような過程を踏んでいる子どもは決していません。
大人が愛情をもって見守ってあげなければならないことを痛感しました。
その意味において、両施設の職員、先生方の仕事ぶりには、ただただ頭の下がる思いです。
相当な覚悟をもって、常に緊張感をもって、仕事に就かれていることでしょう。
みなさま方の思いが子どもたちの心を開かせているのです。
とにかくお体に十分留意いただき、これからも頑張っていただきたいと思います。
最後は、こうした施設の存在、そしてそこで生活する子どもと職員の存在をできるだけ知っていただきたいということです。
こうした施設の存在は、あまり表には出ません。
多くの方に存在を知っていただきたい一方で、子どもたちの将来を考えた際には、慎重な伝え方にならざるを得ない部分もあります。
今回の貴重な視察を活かす活動をしていかなければならないと思います。
以前、1月に教育文化・福祉対策特別委員会の視察で児童養護施設「オリーブ」を視察しました。(1月26日ブログ参照)
今回も、みなさまには少しなじみのない施設かと思いますが、紹介をさせていただきたいと思います。
始めに、児童自立支援施設とは「不良行為をなした(またはなすおそれのある)児童、家庭環境その他の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、必要な指導を行い、自立を支援する施設」です。
この施設は、施設の重要性や特殊性から、各都道府県(指定都市)に必ず設置しなければならない公立の施設で、現在国立2、都道府県50、指定都市4の計58施設があります。
(愛知県には愛知学園と名古屋市の玉野川学園があります)
愛知学園には現在中学生および中学卒業生の30人の児童が入園しており、学科指導、生活指導、作業指導を通じて、自立を目指しています。
平成9年の児童福祉法の改正により、入所児童を就学させることが義務づけられましたが、現在、愛知学園では学校教育が未導入であり、大きな課題となっています。
(現在は教員経験者の嘱託員を配置し、新学習要領に基づく教育課程を編成して学校教育に準じた学科指導を実施)
一方、情緒障害児短期治療施設とは「軽度の情緒障害児を短期間入園させ、臨床心理学的治療、生活指導、学習指導等を通じて情緒障害の治療を行う施設」です。
現在、小学生および中学生45人の児童が入園し、こちらは、半田市立の小学校、中学校の分校として学校基本法に基づく義務教育を受けております。
両施設を訪問して感じたことを数点記載させていただきます。
まず、子どもたちは本当に一生懸命、学園で生活しています。
入園に至った経緯はそれぞれかと思いますが、自ら望んでこのような過程を踏んでいる子どもは決していません。
大人が愛情をもって見守ってあげなければならないことを痛感しました。
その意味において、両施設の職員、先生方の仕事ぶりには、ただただ頭の下がる思いです。
相当な覚悟をもって、常に緊張感をもって、仕事に就かれていることでしょう。
みなさま方の思いが子どもたちの心を開かせているのです。
とにかくお体に十分留意いただき、これからも頑張っていただきたいと思います。
最後は、こうした施設の存在、そしてそこで生活する子どもと職員の存在をできるだけ知っていただきたいということです。
こうした施設の存在は、あまり表には出ません。
多くの方に存在を知っていただきたい一方で、子どもたちの将来を考えた際には、慎重な伝え方にならざるを得ない部分もあります。
今回の貴重な視察を活かす活動をしていかなければならないと思います。