2011年10月20日

小学校の授業参観

ブログでもたびたび紹介しております「若者学習支援人材育成事業(日本版ティーチフォーアメリカ)」について、本日、実際の派遣先(小学校)を訪問し、派遣者の実習内容の見学、派遣者および学校関係者との意見交換をしてきました。

10月3日のブログでも触れたとおり、現在15人の若者がそれぞれ小中学校に分かれて派遣されています。

私が訪問した小学校は学校自体にも大きな特色があり、児童の約半数が外国籍児童となっています。
学校のいたるところに日本語とポルトガル語が併記されているのをはじめ、授業も国語と算数において習熟度に合わせたクラス編成がされていました。
初めは少し違和感を覚え、様々なトラブルがあるのでは・・・と学校関係者に数点質問をしましたが、すでに数年こうした形式をとっている中でも大きな問題は発生しておらず、逆に子どもたちの習熟に合わせたきめ細かな授業は効果がでているそうです。

さて本題に戻し、授業参観をさせていただきました。
教室では、派遣者が多動性障害をもつ子どもに付き添って一緒に授業を受けている様子を窺うことができました。
子どもは隣でお兄さんが付き添ってくれることにより、安心感が得られているようでありましたし、派遣者の方にとっては子どもと接することで、学生時代より抱いていたという「教育に携わりたい」という希望がさらに高まっている模様で、本事業の終了後には「通信での教員免許取得を目指したい」と意欲に満ちていました。

一方の、学校側も派遣者を好意的に受け入れ、本事業にも一定の理解を示しているとのことでした。

新しい試みもまずまずの滑り出しをみせているようです。
しかし、本事業を評価することは時期尚早です。
やはり緊急的な雇用対策に教育現場を用いることには疑問を感じますし、教育現場の人手不足は抜本的に改善しなければなりません。
引き続き関係者の声をしっかり確認し、今後の施策に反映する必要があると考えます。
  

Posted by 日比たけまさ at 21:10Comments(0)TrackBack(0)支援者
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